連載中
— 10話
前世で臨床心理士だった侯爵令嬢セレスティーヌには、人の嘘が全て見える。
表情の微細な変化、視線の動き、声の震え——微弱な観察魔法と前世の技術が
合わさった彼女の目は、誰の嘘も見逃さない。
舞踏会で王太子の浮気を暴いてしまい「高慢な悪女」の烙印を押されたセレスティーヌは、
宮廷顧問として嘘と陰謀が渦巻く王宮に身を置くことになる。
外交官の二重スパイ、貴族令嬢の失踪、完璧すぎる忠臣の正体——
事件を解くうちに、感情を操る禁術「調律」の影が浮かび上がる。
唯一心が読めない近衛騎士団長レクトは、なぜか彼女の傍を離れない。
「恋愛に興味はありません」「知ってる。だから安心して傍にいられる」
——全ての嘘を見抜く令嬢が、嘘のない男と出会う宮廷ミステリー。