構成: 5幕構成(非線形)
短編1話(8,000〜15,000文字)で完結。
ヴィルヘルムの「空白」のシーンから始め、回想でシャルロッテの視点を挿入する
非線形構成。三人称多元視点で、シーン転換(---)ごとに視点を切り替える。
第1幕: フック——空白の執務室(約10%、約1,000文字)
シーン1-1: 冒頭フック(ヴィルヘルム視点)
- 場所: 王宮の執務室
- 内容: 書類を前に固まるヴィルヘルム。メモに「Sに確認」とあるがSが誰かわからない。隣の椅子に温もりの残滓。二つ並んだ机の片方が空白。
- 演出: ダッシュで途切れる思考、不安定な語尾
- 冒頭の掴み: 「……これは、誰が作った報告書だ?」
第2幕: 発端——婚約破棄の夜(約15%、約1,500文字)
シーン2-1: 回想・婚約破棄(シャルロッテ視点)
- 場所: 王宮の一室、夜
- 内容: 「お前のことは忘れる」と言い放つヴィルヘルム。古い魔法の気配。シャルロッテは呪いの存在を知っていた。泣かずに「どうぞお忘れになって」と微笑む。
- 核心の台詞: 「どうぞお忘れになって」
第3幕: 蓄積——崩壊する日常(約35%、約3,500文字)
シーン3-1〜3-3: ヴィルヘルムの崩壊(ヴィルヘルム視点)
- 外交文書が読めない、貴族との関係崩壊、食事の好みすらわからない
- 「殿下、婚約者様は?」「……婚約者?」
- 食卓に二人分の場所が用意される習慣
シーン3-4: シャルロッテの新生活(シャルロッテ視点)
- ユリウスの領地で穏やかに過ごす対比
- 「あなたの力は、あなた自身のものです」
- 初めて自分の名前で仕事をする解放感
第4幕: 逆転——初対面の再会(約25%、約2,500文字)
シーン4-1: 捜索(ヴィルヘルム視点)
- 空白のパターンから「最も影響を与えた人物」を捜索
- 全ての証拠がモルゲンシュテルン公爵令嬢を指す
シーン4-2: 再会(視点切替)
- シャルロッテはユリウスの隣にいた
- 「お会いしたことが、ありませんが——」
- 初めて客観的にシャルロッテの偉大さを知る
- 「……あなたは、誰ですか」
- ユリウス:「兄上。あなたはご自分でお望みになったのですよ。——忘れると」
第5幕: 余韻——永遠の空白(約15%、約1,500文字)
シーン5-1: 残された事実(ヴィルヘルム視点)
- 記憶は永遠に取り戻せない。「Sに確認」のメモを消さずに残す
シーン5-2: ラストシーン(シャルロッテ視点)
- 「覚えていないのなら——それは、最初からなかったのと同じですわ」
- ユリウス:「僕は覚えています。あなたが為したこと、全て」
- シャルロッテが初めて涙を浮かべる。静かな救いの余韻
視点切替設計
| シーン |
視点 |
効果 |
| 1-1 |
ヴィルヘルム |
「空白」を体感 |
| 2-1 |
シャルロッテ |
原因と呪いのルール |
| 3-1〜3-3 |
ヴィルヘルム |
崩壊の蓄積 |
| 3-4 |
シャルロッテ |
対比(穏やかな新生活) |
| 4-1 |
ヴィルヘルム |
捜索 |
| 4-2 |
切替 |
再会の衝撃 |
| 5-1 |
ヴィルヘルム |
永遠の喪失 |
| 5-2 |
シャルロッテ |
静かな救い |